体操種目

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    体操種目

    体操種目
    ゆか
    ゆかは、体操競技の一つ。
    12×12メートルの正方形のゆかの上で、体操競技の技を用い演技する。
    男子は、徒手体操的運動・平均わざ・静止わざ・力わざ・跳躍わざ・跳ね起きわざ・倒立回転わざ・宙返りわざを組み合わせて演技する。
    女子は、アクロバット系の技、音楽に合わせたジャンプの組み合わせ、ターンを組み合わせ演技する。
    男子は70秒間、女子は90秒間で演技しなければならない。
    時間超過は減点の対象となる。
    また、12×12メートルのラインからはみ出ると、ラインオーバーとなり減点となる。
    正方形のゆかの四隅をA,B,C,Dとすると、たとえば、Aから演技を開始したとすると、かならずB,C,Dに一回は到達しなければならない。
    近年の床運動では、多くの加点を得るために連続して宙返りを続けなければならないため、単発のダイナミックな技が発表されにくいという問題点が出ている。
    ただ、ダイナミックであれば良いという問題でもない。
    器械体操競技は美を追求する競技であり、いくら迫力のある技を多く繰り出したところで美しくなければ価値の低いものであることは忘れてはならない。
     
    演技
    男子の場合、試技はほとんどの場合直線的に動いていく。
    A B  ■ C D この図での各頂点のうち、Aから始めたとすると、まず対角線であるDに向かって演技が開始されることが多い。
    Dに到達すると、今度はまたAに向かって技のシリーズを行い、その後CまたはBに向かってシリーズが開始される。
    最後は、CにいるならばB、BにいるならばCに向かって最後のシリーズが行われる。
    この例は、あくまで一例であり、最初Aから演技を開始して、BやCに向かっても問題ない。
    また、一つのシリーズを終え着地した際に、次のシリーズのための助走をとるため頂点のぎりぎりの位置まで下がることが許されている。
    これを行う場合は、普通に歩いて下がるのではなく、必要最小限の歩数で美しく下がることが要求される。
    美しくないと減点の対象になってしまう。
     
    平均わざ
    片足で立ち、もう片方の足を水平に保ったり、または床に対し垂直な位置まで上げて、2秒間制止する技である。
    片方の足を軸として、もう片方の足を横から上げていき、Yの字になるようなY字バランスに代表される様々な技がある。
    両手はその技によって位置が変わってくるが、どんな技でもふらついたり足が伸びきっていない、2秒静止できないなど美しさが欠ける実施が為されると減点となる。
     
    力わざ
    両腕の力を使って、2秒間の静止を求める技。
    上水平や中水平、脚上挙などがある。
    これも、美しさに欠ける演技であったり、2秒間静止できない場合は減点になる。
    上水平などの水平わざは、ゆかに対してどれだけ水平に近い状態であるかも得点に関わる。
     
    倒立・回転わざ
    倒立は、力わざから倒立姿勢へと動いていく技の実施が多い。
    2秒の静止が要求される。
    回転わざは、あん馬のような閉脚旋回や開脚旋回などをゆかで行う。
    ブレイクダンスのようなわざも認められている。
     
    宙返りわざ
    ムーンサルトやリューキンなどといった、空中で体を回転させるわざ。
    ゆかでは、前方系と後方系の両方の宙返りを実施しなければならない。
    また、ひねりを加えたわざも要求される。
    この宙返りわざの着地が決まるかどうかが、得点に大きく響いてくる。


    あん馬

    あん馬
    あん馬(鞍馬、あんば)は、体操競技のあん馬種目で使用する体操器具の名称と、それを使った種目の名称。
    男子のみで行われている、2本の腕のみで体を支え、なおかつ止まらずに振動・回転するダイナミックな種目である。
     
    器具
    あん馬は漢字で書くと鞍馬であり、乗馬の鞍を模した器具である。
    高さ105cmの台の上に2本の把手を備えたもので、競技場の床に据え付けられている。
     
    競技の流れ
    この種目は団体・個人総合で行われるほか、種目別でも単独で行われている。
    演技はあん馬に手を掛けて飛び上がったところから始まり、終末技で着地するか、演技者が途中で棄権するまで行われる。
    演技終了は終末技の着地動作を完了した時点となり、着地時に静止できず足を踏み出したり転倒した場合は減点対象となる。
     
    技と採点
    この種目はあん馬上で技を行う。
    非常に多くの技があり、認められている技には難度が設定されている。
     
    技の種類
    技は数え切れないほど多くの技があるが、系統立てると以下のようになる。
    振動技
    体を左右に振る技。
    移動技
    旋回をしながら、あん馬上を縦、横へ移動する技。
    旋回技
    体を起こしたまま足を水平方向に回転させる技。
    転向技
    体を倒し体全体を水平方向に回転させる技。
    終末技
    あん馬から降り、着地する技。
     
    禁止行為
    禁止行為を行った場合は0点となる。
    また、減点が科せられるケースもある。
    器具からの落下
    あん馬から落下した場合、減点となる。
    静止
    演技中に静止してはならない。
    減点となる。
    着地違反
    故意に足以外で着地すると0点となる。
    体操競技においては他種目でも終末技に足以外で着地する技は禁止であり、基本ルールの一つでもある。
     
    この種目の位置付け
    あん馬もつり輪を除いた他種目と同様、流れの良い演技が評価されるようになっている。
    その一方、つり輪とともにもっとも腕力を要求される種目であり、独自の専門性を持っている。
     
    その他
    オリンピックの男子体操で、日本人選手は、今までに、団体総合と個人総合に加えて、種目別の床、鉄棒、跳馬、平行棒、吊り輪で金メダルを取ったことがあり、過去に唯一金メダルを取ったことのない競技があん馬である。


    つり輪
    つり輪
    つり輪(つりわ)は、体操競技のつり輪種目で使用する体操器具の名称と、それを使った種目の名称。
    つり輪種目は、演技者が実施を行い、審判が採点する。
    他種目に比べると動きは少ないが、固定されていないつり輪で体を支える絶妙なバランスと2本の腕のみで体を支える力強さが見所の、男子のみで実施される最も腕力が要求される種目である。
     
    つり輪(器具)
    2本のつり輪は床面から280cmの高さに吊り下げられている。
    樹脂、金属ないし木製の輪を、ロープやワイヤーで吊り下げており、それぞれの輪は自由に動く。
    輪の内径は18cm、輪と輪の幅は50cm。
    また、つり下げているワイヤーはいくら捻ろうとしてもねじれないように、根本部分に工夫が為されている。
     
    競技の流れ
    つり輪種目は団体・個人総合で行われるほか、種目別でも単独で行われている。
    演技はつり輪にぶら下がったところから始まり、終末技で着地するか、演技者が途中で棄権するまで行われる。
    つり輪にぶら下がった時点から演技が開始するのであり、この際自力で飛びつくのは無論のこと、ロイター板や補助者の助けを借りることも許される。
    演技終了は着地動作を完了した時点となり、着地時に静止できず足を踏み出したり転倒した場合は減点対象となる。
    演技開始から終末技の実施まで手を離してはいけない。
     
    技と採点
    この種目はつり輪上で技を行う。
    非常に多くの技があり、認められている技には難度が設定されている。
    体操競技の採点は、基礎実施点等に、難度に応じて加えられる点である難度加点を加えた演技価値点から不完全な技の減点を引いたものが得点とされるため、いくら美しい演技をしても難度の低い技ばかりでは、結果としていい点が出ないことになる。
     
    技の種類
    状態
    体の状態を表す用語は以下の通り。
    懸垂
    単につり輪にぶら下がる状態。
    頭を上に、かつ腕を上向きに垂直に立てるか腕を水平にして体を支える状態。
    腕を水平にして体を支えるものを十字懸垂と呼ぶ。
    体力測定で言われる懸垂とは、鉄棒に懸垂し腕を屈伸させる懸垂腕屈伸の略で同じものではない。
    支持
    腕を下向きに垂直に立て、腕の力で体を支持させる状態。
    または、体を水平に支えること。
    体を水平に支えることを水平支持と呼ぶ。
    倒立
    頭を下に体を支える状態。
    腕を水平にした場合は十字倒立、腕を頭方向に伸ばして倒立することを力倒立と呼ぶ。
     

    技は数え切れないほど多くの技があるが、系統立てると以下のようになる。
     
    懸垂振動技
    体を振ったり回転させたりする、瞬発力が要求される技。
    ぶら下がった状態(懸垂)から蹴上がり、つり輪上で(支持)する蹴上がりや、倒立した状態から勢いをつけて宙返りし懸垂する技であるグチョギー:後方かかえこみ二回宙返り懸垂などがある。
    振動倒立技
    体を振ったり回転させたりしたあと、倒立で静止するバランスが要求される技。
    力技
    懸垂状態から振動・反動なしで支持状態に移行したり、ゆっくり回転するなど腕力を要求される技。
    静止技
    体を支持した状態で2秒間静止する、腕力を要求される技。
    2秒間静止できない場合は減点され、1秒間静止できない場合は静止技として認められない。
     
    振動からの力静止技
    体を振ったり回転させたりしたあと、支持や十字懸垂などの力技で静止させる技。
    終末技
    つり輪を放し、着地する技。
    全て振動技である。
    過去にあった技
    振動中に体をひねりロープを交差、戻す技が過去にあったが、現在はロープの交差が認められていない。
     
    禁止行為
    禁止行為を行った場合は0点となる。
    また、減点が科せられるケースもある。
     
    器具からの落下
    つり輪から落下した場合、0.8の減点となる。
    つり輪の交差
    つり輪を支えているロープを交差させてはいけない。
    故意に行った場合、0点となる。
    屈腕車輪
    屈腕での車輪運動を行ってはいけない。
    着地違反
    足以外で着地すると0点となる。
    体操競技においては他種目でも終末技に足以外で着地する技は禁止であり、基本ルールの一つでもある。
    また、故意に横向きに着地した場合も0点となる。
     
    つり輪の位置付け
    ここ数十年の体操競技のルール改正を振り返ってみると、全般的に振動技重視で、他種目では静止技が著しく制限されている。
    ルール改正のたびに静止技・力技の制限が厳しくなり、止まらない、流れの良い演技が評価されるようになっている。
    この中でつり輪だけは逆に振動技が制限される流れがあり、つり輪の特殊性が大きくなってきている。
    これは各種目の特色を十分に発揮させるという意味では歓迎すべきものである。
    一方で総合種目を行う選手の立場からはつり輪だけが大きく方向性の違うものとなってしまい、つり輪と他種目を両立させる難しさが大きく、オールラウンダーが減る傾向の原因となっている。
    2001年のルール改正で、団体種目決勝での演技実施者数が減少(5人→3人)したことにより、つり輪のスペシャリストの価値が上がっていることから、今後オールラウンダーがますます減ると予測される。
       

    跳馬
    跳馬
    跳馬(ちょうば)は、体操競技の跳馬種目で使用する体操器具の名称と、それを使った種目の名称。
    跳馬種目は、演技者が実施を行い、審判が採点する。
     
    跳馬の形状
    過去あん馬の把手を取ったようなものを跳馬として競技が行われていたが、2001年から国際ルールでは形状が変わっている。
    現在用いられているものは手前側が低く、あごが下がったような形状で、真上から見るとやや丸く見える。
     
    過去使用していた跳馬の形状
    過去使われていたものは前述の通り形状が単純で、男子が助走方向に対して平行に、女子は直角に置かれていた。
    男女間でルールの違いもあり、そのため男子と女子では発展した技にも差異が認められるが、跳馬そのものは高さと置く方向が違うだけで基本的には同じものである。
    過去、男女で跳馬の設置方向が違うため、男子では進行方向に対し体を横向きにして着手するツカハラ跳び・カサマツ跳びが早くから主流になったのに対し、女子では体を前後の向きにしたまま飛ぶ前転跳び・後転跳びが主流となった。
    しかし現在では男女で同じ形状のものが用いられているため、実施される技について男女間で大きな差異はなくなりつつある。
     
    競技の流れ
    体操競技の中で男子・女子ともに行われる種目であるが、男女間で実施ルールに差異がある。
    跳馬種目は団体・個人総合で行われるほか、種目別でも単独で行われている。
    跳馬は135cm(女子は125cm)の高さに設定され、その手前にロイター板が置かれる。
    演技者は助走を行い、跳馬の手前で踏み切りを行い、跳馬に手をついて跳ぶ。
    その後某かの演技を行い、着地を行う。
    跳馬の採点は踏み切ってから着地を完了するまでであり、助走中に一旦停止したり、躓いてバランスを崩してもそれ自体は減点対象とならない。
    なお女子における場合のみ、実施する技が実施前に電光掲示板にて掲示される。
    団体種目では跳躍は1人につき1回ずつだが、種目別跳馬決勝の場合は2度演技を行う。
    この場合、2回の跳躍はそれぞれ別系統の技でなくてはならない。
    同系統の技を2回行った場合は失格となる。
     
    技と採点
    体操競技の他の種目は技の組み合わせに対して加点があるが、跳馬種目にはない。
    そのため演技の価値点と実施点から得点がもとめられる。
    実施点は10点からなりこれから演技の美しさ、突き放しの高さ、第二局面の高さ、着地により減点される。
    価値点は実施した技の難度であり技が認められた時点でここから減点されることはない、難度が高いほど価値点が高いのはいうまでもないだろう。
     
    技の種類
    技は数え切れないほど多くの技があるが、系統立てると以下のようになる。
    切り返し技
    縦方向に回転しない技。
    跳び箱の開脚跳びのような単純な技や、横方向のみの回転(ひねり)を加える技がこれにあたる。
    前転跳び
    踏み切って手を跳馬についたあと、そのまま前転し、宙返りして着地する技。
    または、前転跳びにさらに前方宙返りやひねりを加える技。
    ロンダートからの後転跳び
    跳馬に対して後ろ向きで踏み切り、後ろ向きに手をついてそのまま後転、宙返りして着地する技。
    助走から後ろ向きで踏み切るため、踏み切る前にロンダートを行い転向する。
    前転跳び同様、さらに後方宙返りしたり、ひねったりする技も含む。
    ツカハラ跳び
    側転とび1/4ひねり後方かかえ込み宙返りやその派生系で、踏み切りまでは前転跳びと同じであるが、踏み切ってから手をつく前(これを第一局面という)に体を1/4ひねり、横向きに着手する。
    その後さらに体を1/4ひねり後転を行う。
    跳馬上でロンダートするような技である。
    初めて発表した塚原光男の名が付けられている。
    カサマツ跳び
    側転とび3/4ひねり後方かかえ込み宙返りやその派生系で、踏み切りまでは前転跳びと同じであるが、第一局面で体を1/4ひねり、横向きに着手する。
    その後さらに体を3/4ひねり後転を行う。
    初めて発表した笠松茂の名が付けられている。
    前述のツカハラ跳びと並び、前向きに踏み切っておきながら後方宙返りを行う特徴的な技である。
    その他
    第一局面で1回ひねりを加える技、半ひねりを加える技、ロンダートから半ひねりを行い前転跳びを行う技などさまざまなものがあるが、実質的に前述の前転・後転跳び、ツカハラ・カサマツ跳びと変わらない。
    過去にあった技
    ルールにより禁止になった技があり、マイ跳びという名前がついていた。
    これは第一局面で前方宙返りを行う技であるが、現在のルールでは第一局面で認められている動作がひねりだけであるため、禁止されている。
    とても危険な技である。
     
    禁止行為
    禁止行為を行った場合の多くは減点または失格となる。
    助走やり直し
    助走のやり直しに戻った場合は0点となる。
    ただし、助走を中断しても戻らずにその場から再スタートする場合は問題ない。
    特定局面での禁止動作
    助走中、踏み切り前に行ってよい技はロンダートのみである。
    これは後転跳びのために向きを変えるため許されている。
    ロンダート以外の技を行った場合、0点となる。
    また、踏み切ってから着手までの第一局面で行ってよい動作はひねり(横方向)のみである。
    第一局面で宙返りを行ってはいけない。
    これも同様に0点となる。
    突き放し違反
    跳躍時、両手で跳馬を突き放さなければならない。
    跳馬に手が触れない場合は0点となる。
    過去許されていた片手突き放しも禁止されており、同様に0点となる。
    手以外が跳馬に触れた場合、0点となる。
    また、両手を同時に触れない、2回着手した場合も同様に0点となる。
    踏み切り違反
    足以外で踏み切る場合も0点である。
    着地違反
    足以外で着地すると0点となる。
    体操競技においては他種目でも終末技に足以外で着地する技は禁止であり、基本ルールの一つでもある。
    また、故意に横向きに着地した場合も0点となる。
    飛距離不足
    跳馬に近過ぎると減点になる。
    ラインオーバー
    中心線(助走レーンの中央線の延長)から50cm以内に着地できなかった場合、減点になる。
     
    跳馬の価値点基準
    価値点はそのまま技の難易度とほぼ直結する。
    価値点を上げるためには回転数を増やす、ひねりを増やす、体を伸ばすなどがある。
    たとえばローチェ(前転跳び2回宙返り)は価値点6.6だが、これに半ひねりを加えたドラグレスク(前転跳び2回宙返り半ひねり)は7.0となる。
    また、ツカハラ跳びの場合は価値点3.8だが、屈身(腰は折ったままだが膝を伸ばす)の場合4.0、伸身で行うと4.6となる。
    これは、技を伸身で実施すると慣性モーメントが大きくなるため角速度が小さくなり、同じ踏み切り力でも回転速度が落ちるからであり、体操競技全般に言えることである。
    価値点上では同じでも、跳馬の雄大さを求める性格からか、捻り系の技よりも回転系の技の方が点数が出やすい傾向にある。
    例えば、伸身カサマツ2回捻り(全体で3回捻る)と前述のドラグレスクではどうしてもドラグレスクの方が点数が出やすい傾向にある。
    跳馬が新しい形状になってからは着手する面積が広くなったことによって、ユルチェンコ跳びなどの着手の難しかった技がやり易くなり、相対的に価値点も下げられてしまった。
     
    跳馬の位置付け
    1演技においてひとつの技しか実施しない、体操競技において特異な種目である。
    20世紀前半にはその発展の難しさから新しい技もなかなか発表されず軽視された時代もあったが、男子ではひねり跳びと前転跳びをあわせた前転ひねり跳びの登場や、跳馬の長い前後長を活かしたカサマツ跳び・ツカハラ跳びの登場、跳馬の前後長が短かった女子ではその代わりにロンダートからの後転跳びが発表され、それをきっかけに新技が続々と登場し今日に至る。
    その一方で2001年の改定で跳馬の形状が大きく改められ、男女共通のものとなった。
    男女間で技術の共通化が促進するものの、新技は出尽くしている感がある。
    今後は飛距離や美しさを突き詰める方向へ進化することが期待されている。

    逆援助
    平行棒
    平行棒(へいこうぼう)は、体操競技の平行棒種目で使用する体操器具の名称と、それを使った種目の名称。
    平行棒種目は、演技者が実施を行い、審判が採点する。
    一部力技や静止技が実施されるが制限は厳しく、基本的には2本の棒を使って振動技や旋回技などダイナミックな演技が行われる。
     
    平行棒の形状
    平行棒種目で使用される平行棒とは、鉄棒種目で使用されるよりものよりもよくしなり軟らかく太い棒を、200cmの高さに水平且つ平行に配置したものをいう。
    通常、この2本の棒は木製であるが、合成素材のものも作られている。
     
    競技の流れ
    体操競技の中で男子のみで行われる種目である平行棒種目は団体・個人総合で行われるほか、種目別でも単独で行われている。
    その基礎的難度の高さから、ジュニア・学生の大会や規模の小さい大会では行われないことも多い。
    演技は平行棒にぶら下がったところから始まり、終末技で着地するか、演技者が途中で棄権するまで行われる。
    この際、片方の棒に両手でぶら下がるか、別々の棒に片手ずつをかけ棒の間にぶら下がるかは自由である。
    平行棒にぶら下がった時点から演技が開始するのであり、この際自力で飛びつくのは無論のこと、ロイター板や補助者の助けを借りることも許される。
    演技終了は着地動作を完了した時点となり、着地時に静止できず足を踏み出したり転倒した場合は減点対象となる。
     
    技と採点
    ただ棒上で回ったり倒立したりするのではなく、平行棒上で技を行う。
    非常に多くの技があり、認められている技には難度が設定されている。
    体操競技の採点は、基礎実施点等に、難度に応じて加えられる点である難度加点を加えた演技価値点から不完全な技の減点を引いたものが得点とされるため、いくら美しい演技をしても難度の低い技ばかりでは、結果としていい点が出ないことになる。
     
    技の種類
    技は数え切れないほど多くの技があるが、系統立てると以下のようになる。
    両棒での支持振動技
    棒を握り、棒間で両腕を棒状に立てるように体を支持し、振動を行う技。
    腕支持振動技
    棒を握らず腕を棒上に置いて棒間で体を支持し、振動を行う技。
    両棒での懸垂振動技
    棒を握り、両棒の下で振動を行う技。
    力技
    静止状態から、振動を伴わずに別の静止状態に移行する技。
    静止技
    振動から静止状態に移行する技。
    あるいは一定時間静止を保持する技。
    旋回技
    あん馬種目のように両棒もしくは単棒上で旋回を行う技。
    横向き単棒技
    鉄棒競技のように、単棒を両手で握って振動を行う技。
    終末技
    平行棒から手を離し、着地して演技を終了するための技。
    国際ルールにおいては、終末技にC難度以上の業を用いなければならない。
    これは降り技とも呼ばれる。
    足以外で着地する技は禁止されている。
     
    禁止行為
    禁止行為を行った場合の多くは減点または失格となる。
    器具からの落下
    平行棒からの落下には0.8の減点が科せられる。
    30秒以内であれば演技を再開することが出来るが、失敗した技は加点対象にならない上、失敗した技を再度行って成功しても、採点上成功とはみなされない。
    難度表に載っていない技の実施
    力技と静止技については、難度表に載っている技以外の実施が認められず、減点の対象になる。
    基本的ルールとして静止すること自体が減点の対象になるのであり、この種目の難度表に載っている静止技は例外的に認められているに過ぎない。
    また、振動する技を実施中に止まってしまった場合も減点の対象となる。
    不正な終末技
    終末技はC以上の難度でなくてはならない。
    また、終末技を行わないのも同様である。
    終末技はC難度以上の技を実施するだけで0.2の加点が与えられるので、終末技を行わないと実質的に0.2の減点となる。
    また、棒に対して平行な向きで着地しなければならず、足以外で着地する技も禁止されている。
    接触してはいけない部位
    手または腕以外の体の部位で支持してはいけない。
    また、足がマットに触れたり、平行棒や支えている柱に触れても減点となる。
     
    平行棒の位置付け
    ここ数十年の体操競技のルール改正を振り返ってみると、全般的に振動技重視で、この種目でも例外なく静止技が制限され始めている。
    ルール改正のたびに静止技・力技の制限が厳しくなり、止まらない、流れの良い演技が評価されるようになっている。
    その一方で、単棒で行われる技も評価が低くなりつつあり、鉄棒との差別化が保たれている。
    逆援助orgは失格になるのでしょうか。

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