体操競技

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    体操競技

    体操競技
    体操競技(たいそうきょうぎ)は、男子は、ゆか、あん馬、つり輪、跳馬、平行棒、鉄棒の6種目、女子は、跳馬、段違い平行棒、平均台、ゆかの4種目があり、技の難易度、美しさ、雄大さ、安定性などを基準に採点が行われ、その得点を競うスポーツである。
    なお、ここの述べるルールはFIG(国際体操連盟)国際大会のルールであり、各地で開催される大会にはジュニアルールなど、多くのローカルルールも存在するが基本的には同じものである。
     
    競技種別
    団体総合予選
    団体総合予選は、1チーム最大6名の中から各種目ごとに5名が演技し、上位4人の得点が採用され、その合計得点を競う。
    団体総合決勝
    団体総合決勝は、1チーム6名の中から各種目ごとに3名が演技し、その全員の得点が採用され、その合計得点を競う。
    個人総合
    個人総合は、団体総合予選の個人総合成績の上位成績者が、男子は6種目、女子は4種目を演技し、その合計得点を競う。
    ※1カ国から参加できるのは2名まで。
    種目別決勝
    種目別決勝は、団体総合予選の種目ごとの上位成績者が再度演技を行い、その得点を競う。
    ※1カ国から参加できるのは2名まで。


    採点

    採点
    2009(2006)年以降
    2006年から2008年までは技の難度、要求、加点によって決まるAスコア、実施された技の減点、不完全な技に対しては個々減点を行うなどの実施減点であるBスコアがそれぞれA審判、B審判により算出され、それぞれの合計が決定点となる。
    また、2009年からはAがD、BがEと置き換えられている(difficult、excellentの頭文字) DスコアはD審判により次のように算出される。
    特別要求(2.5(0.5×5))
    グループがT〜Xまであり(床はT〜W)、それぞれのグループの技を1技でも実施すれば満たすことができる。
    しかし終末技はD難度以上でなければいけない(C難度では0.3、A、Bでは0.0) 内容はたとえば鉄棒であれば、懸垂振動技、手放し技、鉄棒に近い技、背面・大逆手の技、終末技である また、1つのグループにつき4技までしか実施してはいけない(実施しても価値は認められないが実施減点はある) 難度
    技ごとにA〜Gまでの難度が設定されており、A.B,C,D,E,F,Gの順に0.1〜0.7の価値点があり、10技まで難度の高いほうから順に技を選ぶ(1つのグループで4技を超えて実施されていた場合は4技までしか取ることはできない) 組み合わせ加点
    床と鉄棒のみにある(吊り輪は2009年に削除された)
    床ではD難度以上の宙返り技と他の宙返り技を組み合わせることによって得られる。
    双方がD難度以上場合は0.2、片方の場合は0.1である。
    また、双方にまたがって加点を得ることはできない
    前方2回ひねり→前宙(D+A)加点0.1
    後方2・1/2ひねり→前方2回ひねり(D+D)加点0.2
    テンポ宙返り→後方2・1/2ひねり→前方1/2ひねり(B+D+B)加点0.2
    鉄棒の場合は離し技と離し技、離し技とその他の技の組み合わせによって得られる。
    跳馬の場合
    跳馬の場合は技ごとに価値点が決まっていて価値点が直接Dスコアとなる。
    ちなみに2009年よりDスコアが7.0を越す技が出てきている(2009年現在も屈伸ドラグレスク、後ろ飛びひねり着手伸身クエルボ跳び2回ひねりの7.2のみである)


    採点2
    2005年以前
    2005年までの採点は、A審判による価値点の算出とB審判による減点から算出される。
    価値点
    A審判は、構成される演技構成から、10点満点で価値点を算出する。
    価値点の内訳は以下のとおり。
    ただし、跳馬種目においては以下の法則は適用されず、一つ実施される技そのものにより価値点が決定する。
    内訳は2005年度版。
    現在では採点により公平性を持たせるためといった理由により、10点満点制は廃止されているが、サーカスにはない体操にのみ備わる独特の美しさが損なわれ、難しい技を詰め込むだけの演技になるのではと危惧される一面もあり賛否両論である。
    5.0 演技実施
    演技を行うと与えられる。
    2.8 難度要求
    C難度以下の技を実施した場合、技の難度に応じて加えられる。
    最高でA,B,C難度それぞれ男子は4,3,3回(女子は2,3,3回)を実施する必要があることになるが、この項目は高い難度の技で低い難度を代用することが出来る。
    たとえば、A,B難度の技を一度も行わないとしてもC難度の技を10回実施すれば難度要求を満たすことになる。
    0.6 特別要求
    各種目により、実施が義務付けられているカテゴリの技を実施すると与えられる。
    たとえば男子の場合5種類あり、それぞれは0.1点だが終末技には0.2点が割り当てられている。
    内容はたとえば鉄棒であれば、懸垂振動技、手放し技、鉄棒に近い技、鉄棒に後ろ向きで行われる技、終末技が規則により設定されている。
    1.6 難度加点
    D難度以上の技を実施した場合、技の難度に応じて加えられる。
    技の個数に制限はなく、E難度を8回実施しても、D難度を16回実施しても満たすことが出来る。
    技難度
    体操競技で行われる技にはそれぞれ、A,B,C,D,E,スーパーEの難度が設定され、スーパーE難度の技が一番難しいとされる。
    A,B,C難度の技を実施することで、難度要求の部分に0.1,0.3,0.5の加点を、D,E,スーパーE難度の技を組み込むことにより、難度加点の部分に0.1,0.2,0.3点の加点をもらうことができる。
    ただし、ゆかのスーパーE難度技に対する加点は優遇され、0.4点が与えられる。
    組み合わせ加点
    技の組み合わせによって、たとえば、B難度とC難度の技を組み合わせることにより、一つ上のD難度にランクアップすることができる。
    また、C難度+D難度の実施は0.1、D+D,D+E,E+D,E+Eの組み合わせを実施すると0.2の加点が難度加点部分に与えられる。
    組み合わせ加点においてスーパーE難度の技はE難度と同等に計算される。
    跳馬種目の価値点
    技そのものに価値点があり、それぞれ7〜10点の価値点が設定されている。
    10点の技は非常に難度が高く、たとえば前方3回宙返り半ひねり(ドラグレスク)など限られたものだけである。
    2004年アテネ五輪団体総合決勝で日本勢が実施した側転とび3/4ひねり後方伸身宙返り1回半ひねり(ドリッグス)は価値点9.9となり、この技では10点は獲得できない。
    減点
    B審判は、実施された技の減点を行う。
    不完全な技に対しては個々減点を行い、最終的に算出される点数はA審判の出した価値点からB審判の出した減点分を合算して算出される。
    不完全な技が、別の技になってしまった場合の減点ははA審判の裁量であり、B審判の採点はあくまでも実施された技(現実に見えた技)に対して行われる。
    また、女子競技の場合は芸術点の採点もB審判が行う。
    禁止技・禁止行為
    禁止技という物も規則により設定されており、たとえば、床であれば片手倒立が禁止技とされている。
    この禁止技に指定されている技を行うと、減点されてしまう。
    また、あん馬の一部の技を除いた同一の技を3回以上繰り返す、つり輪で同じ技を3回以上演技に組み込む、ゆか種目でのラインオーバー・タイムオーバー、跳馬のラインオーバー、器具からの落下、なども減点対象となる。
       

    新技・技名
    新技・技名
    体操の技名は基本的に演技内容を粛々と述べただけのもの(例としてムーンサルト:鉄棒における後方2回宙返り1回ひねり下り)であるが、FIG(国際体操連盟)の定める国際大会で過去実施されたことのない新技を事前に申請した上で発表・成功すると、その技の通称として実施者の姓が技名として認定される。
    多くの技がこの名前で呼ばれ、ロサンゼルスオリンピックで森末慎二氏が発表した平行棒での後方棒上かかえ込み二回宙返り腕支持はモリスエと呼ばれるなどしている。
    同一の人名の技が同名でその種目に存在する場合はそれぞれA,B,C...やII,III,IV...と語尾につけられる(例:シュテクリB・ゲイロードII)。
    同一の人名が別々の種目につけられることもあり、山脇恭二氏が発表した技はあん馬での馬端から馬端への背面とび横移動、つり輪での前方かかえこみ二回宙返り懸垂があり、それぞれヤマワキと呼ばれる。
    なお、塚原光男氏がミュンヘンオリンピックで発表した鉄棒での月面宙返り下り、いわゆるムーンサルトはツカハラと名付けられている。
    ムーンサルトの命名は、恩師故竹本正男氏(ローマ五輪金メダリスト・元日本体育大学副学長)である。
    新技を申請しFIGの定める国際大会で新技を成功させれば、コバチやトカチェフといった自らの姓がついた技を新技につけることができるのだが、もしも新技を失敗してしまうと、今後は誰がその同じ新技を国際試合で成功させようとも、その技に人の姓がつけられることはなく、その技には技の状態を表した長々とした名前だけが残る。
    ex:後方抱え込み3回宙返り3回ひねり下り(実在しない技)

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    逸話・豆知識
    アトランタオリンピックで田中光氏がこの時点で新技であるベーレ1/2ひねりを発表した際、彼がファンであるX JAPANからもじって、FIGに「ヒカルX」という名前を付けて貰うよう申請したが、却下されていたと本人が告白した話は有名である。
    体操競技で使用している鉄棒は、学校・公園にある鉄棒とは違い、良くしなる。
    TBSが放送している番組である、芸能人によるスポーツマンNo.1決定戦内でのモンスターボックス種目(20段を超える跳び箱競技)では世界的な体操選手によるオープン戦も行われており、過去にはアレクセイ・ネモフや跳馬世界一であり、前転跳び2回宙返り半ひねりの技名にもなっているマリアン・ドラグレスクなど錚々たるメンバーも参加している。
    日常会話で使用され、「とっておきの大逆転技」という意味で用いられるウルトラCであるが、東京オリンピックでNHKの鈴木文弥アナウンサーが体操の実況で使用した言葉である。
    当時の難度はA,B,Cしかなく、当時の最高難度であったC難度よりもさらに難しい技という意味で使用された(実際にそういった名前の難度があるわけではない)。
    高度な技が次々と編み出された現在では、最高難度はG難度である。
    ルーマニアの体操選手、白い妖精と呼ばれたナディア・コマネチ(nadia-comaneci)は体操史上初めて10点満点を出した選手として有名。
    初めて彼女が10点満点を出した演技が終了したときには、審判団は長い協議の末「1.00」というスコアボードを掲げたのだが、これは10点という点数を想定していなかったため、スコアボードで10点を表示できず仕方なく1.00点と表示したためだった。
    勿論、このスコアボードと共に点数が10点満点であることを伝えるアナウンスが会場に流れた。
    ちなみに、現在はルール自体が変更された為、満点という意味での10点満点は存在しなくなった。
    熟女comは満点である。

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